呉 江田島の観光スポット

呉市(くれし)

かつて「東洋一の軍港」と呼ばれていた呉。その歴史は、明治22年の海軍呉鎮守府の開庁後、明治35年の市制施行にはじまり、あの「戦艦大和」を建造で頂点を迎えます。終戦後は世界最大級のタンカーを生み出す瀬戸内海有数の工業都市として、日本の近代化や戦後の復興に大きな役割を果たしてきました。そして今でもその面影を偲ばせる史跡が点在しています。

大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)

大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)は、明治以降の日本の近代化の歴史そのものである「呉の歴史」と、その近代化の礎となった造船、製鋼を始めとした各種の「科学技術」を、先人の努力や当時の生活・文化に触れながら紹介しています。館内には、10分の1戦艦「大和」が展示され、大型資料展示室の零式艦上戦闘機や人間魚雷「回天」、特殊潜航艇「海龍」などは、すべて本物です。屋外には、テクノスーパーライナーや潜水調査船「しんかい」などの実物も展示され、芝生広場や大和の大きさを再現した公園も整備されています。

■料金/一般500円 高校生300円 小学生円200円

■利用時間/9:00~18:00(展示室入館は17:30まで)

■休み/火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日休館,

7月21日~8月31日と12月29日~1月3日は無休)

てつのくじら館(海上自衛隊呉史料館)

海上自衛隊で就役していたゆうしお型潜水艦の「あきしお」を整備し内部の見学ができるようにしています。ビル側には、1階は海上自衛隊の歴史について、2階では機雷の脅威と掃海艇の活躍、3階では潜水艦の活躍について、実物・模型・絵図や映像などを展示しています。

■料金/無料

■利用時間/9:00~18:00

■休み/火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日休館,12月29日~1月3日

 

歴史の見える丘

明治以降の呉の歴史を象徴する工場群(旧呉海軍工廠跡)が一望できる地で、「大和」を記念する「噫戦艦大和之塔」や、主砲鉄甲弾、「大和」などを建造したドックの「礎石記念塔」、戦争歌人として評価の高い渡辺直己の歌碑や、日清戦争時の呉軍港の風景を詠んだ正岡子規の句碑などがあります。この地から大きなトタンの上屋が見えます。昔、この呉海軍工廠の造船船渠で、戦艦大和が造られました。建物は高さ49mもあり、骨組は当時のまま残っています。大和建造中も機密を守るためトタン屋根がありました。

入船山記念館(いりふねやまきねんかん)

国の重要文化財に指定された旧呉鎮守府司令長官官舎を中心に、呉の歴史をたどることのできる施設です。英国風ハーフティンバー様式の洋館と和館がつらなった旧呉鎮守府司令長官官舎・洋館部の内装には、ヨーロッパの革工芸品である金唐革を和紙で再現した金唐紙が使われています。

■料金/一般250円 高校生150円 小・中学生100円

■利用時間/9:00~17:00

■休み/火曜日(ただし祝日、休日の場合はその翌日)

         12月29日~1月3日

アレイからすこじま公園

海上自衛隊第一潜水隊軍司令部前から約300mの車道に沿った公園で、レンガ色を基調にした雰囲気の場所。公園内には海軍ゆかりのものが置いてあります。また、日本で唯一、間近で潜水艦を見ることができる場所として有名です。

旧海軍墓地・長迫公園(ながさここうえん)

旧海軍墓地は、1890(明治23)年に、海軍軍人などの埋葬地として開設されました。この墓地には、2002(平成14)年現在、戦前に建立された墓碑が169基、「戦艦大和戦死者之碑」等78基の合祀(ごうし)碑があります。

両城の200階段(りょうじょうの200階段)

映画「海猿」で、海上保安大学校・潜水士候補生たちが、アクアラングを装備し喘ぎながら登っていたのがこの呉市・両城の200階段です。本当は224段あります。息が切れますが住宅地なので住んでいる方がいらしゃいます。

高烏台から見る瀬戸内海
高烏台から見る瀬戸内海

音戸大橋(おんどおおはし)

約八百数十年前、平清盛が切り開いたと伝えられています。瀬戸内海航路の要所ですが、潮の流れが速いため難所としてもしられています。1961年(昭和36年)真紅の音戸大橋(日本初のア-チ型らせん型高架橋、長さ172メ-トル)によって呉市と陸続きになりました。

高烏台と日招像(たかからすだい・にっしょうぞう)

音戸の瀬戸公園の一番高い場所にある高烏台。その展望台からは、光輝く安芸灘と点在する島々の美しさを満喫できます。天気が良ければ四国の山々も見え、思わず背伸びしたくなるほどです。平清盛日招像もあり、桜・もみじ・ツツジのほか全国の銘木が植えられ、春は桜の名所となる風光明媚な場所です。平清盛日招像は、音戸の瀬戸開削800年を記念して1967(昭和42)年7月に建てられた平清盛の立烏帽子直垂姿の銅像です。伝説のとおり日没の方向に扇を向けて立ち、海上交通の安全を見守っています。 

江田島

江田島 古鷹山と海上自衛隊 幹部候補生学校(旧海軍兵学校)
江田島 古鷹山と海上自衛隊 幹部候補生学校(旧海軍兵学校)


幹部候補生学校(かんぶこうほせいがっこう)

海上自衛隊の初級幹部自衛官として勤務するのに必要な知識と技能を習得させるための教育訓練を行っています。年間600名の一般幹部候補生、幹部予定者、飛行幹部候補生等が教育を受け、3等海尉に任官して巣立って行きます。

見学の時間が決まっています。

月曜-金曜 10:30 13:00 15:00

土曜・日曜・祝日 10:00 11:00 13:00 15:00

自衛隊の案内者により校内説明があります。所要時間90分

■料金/無料

指定場所以外の喫煙・飲酒されての入門は出来ません。

大講堂(だいこうどう)

緑青(りょくしょう)が美しく風格のあるこの建物は、兵学校生徒の入校式、卒業式また精神教育の場として建築されました。外壁には瀬戸内海産の花崗岩を使い、内部は吊天井でマイク無しでもよく音が響く構造です。90年以上経った今日も、変わらぬ姿で、建っております。

 現在は幹部候補生、第1術科学校の学生等の入校式、卒業式等儀式に使用しております。

第1術科学校(だいいちじゅかがっこう)

艦艇に乗り組み、砲術・水雷・船務・通信・航海・気象・海洋・掃海・機雷・運用・応急及び潜水等の配置で勤務する隊員に対して専門教育を行っています。現在約550名の幹部及び海曹士の学生が教育を受けており、年約3200名の学生が江田島を巣立ち全国各地で活躍しています。

教育参考館(きょういくさんこうかん)

幕末から第2次世界大戦までの海軍関係者の書や遺品が展示してあります。特に自らを犠牲にして国のために散っていた若き特攻隊員の遺書が胸を打ちます。